ウソツキセンセイ

 あたしは平塚先生の手から逃れて、慌ててそっぽを向いた。


 危なかった、また顔が真っ赤なのバレるところだった。


「はーい横田さん失礼しますね」


「えっ!?」


 平塚先生がいきなりあたしの腕を引く。


 そのまま自分の胸にあたしを引き寄せて、逃げられないようにがっちりと固める。


「ちょっ、平塚先生!?」


「眠いままで勉強しても、覚えるものも覚えられなくなるよ」