いよいよ、明日が「平塚ゼミ」の開校記念日となる。


 既に生徒は複数名集めているし、講師たちもそれなりに集まった。


「平塚先生、お疲れ様です」


 俺の婚約者が、紅茶を携えて部屋にやってきた。


 一応、彼女も平塚ゼミの講師だ。


「まさか、本当に大学を出てすぐに建てたなんて思いませんでした」