平塚先生がそれに気がついて、あたしの目元に優しくキスをする。


 その唇が、ゆっくりと下に降りてきて、今度はあたしの唇に重なる。


 こんな甘くて夢みたいな時間が、これからも続くのかなと思うと、楽しみで仕方なくなる。


「紅音」


 優しい声で、平塚先生はあたしの名前を呼んだ。


「愛してる」


 何回も、何回も、平塚先生はあたしの唇を奪う。