卒業証書を持って、あたしと蒼依は校舎まで向かう。


 同級生や保護者の人たちで混雑して、とても窮屈だけれど、あたしと蒼依はなんとか写真を収めることが出来た。


「やだなぁ、蒼依ともっと居たかったよー…」


 蒼依はあたしよりもずっと頭のいい大学に進学することになった。


 本当は蒼依と同じ大学を受けて、また一緒に居ようと思っていたけれど、あたしにはやっぱり手の届かない大学だから、諦める外なかった。


「また私の家においでよ。それに一緒にカラオケにだって行きたいし」


「蒼依ーー!大学生になってもよろしくねー」