*** 『えっ?フラれた?』 家に帰ってあたしはすぐにお風呂に入り、蒼依に電話をかけた。 夜ご飯なんてとても食べられる状態じゃないし、今はとにかく蒼依に愚痴を言いたかった。 「うん。だから明日、スイーツ食べ放題行こう。ヤケ食いしたい」 『まぁ…明日は部活休みだけどさ…いいの?平塚先生の勤務最後の日だよ?』 「………いいよ。平塚先生のことは黙って諦める。スッキリしないけどね!」 ベッドに横になり、あたしは天井を仰ぐ。 あぁ、思い出すだけでも泣きそうになる。