絶対に帰ってなんかやるものか。


 平塚先生への抵抗を続けながら、あたしは頑なに「帰りません」と言う。


 そんなことを続けていくと、平塚先生はついに腕の力を緩める。


 今だ──!


 そう思って顔を上げた時、平塚先生があたしの両頬を手で捕らえ、そのままあたしにキスをした。