化学の課題プリントは、蒼依に手伝ってもらって、なんとか今日の化学の授業に間に合った。


「ありがとうね、蒼依〜」


「いいよいいよ!大会が終わったら、紅音に化学教えなきゃね」


「本当にポンコツでごめん…」


 今回の課題で、蒼依はあたしの化学の出来なさを実感したらしい。


 ただでさえ蒼依はバスケと自分の勉強で忙しいのに、あたしのために時間を使ってくれるなんて…。


 やっぱり蒼依大好きだ。


「どーしたの紅音〜」


「ん、ささいなお礼」