ウソツキセンセイ

 そう言ったきり、平塚先生は何も喋らなくなってしまった。あまつさえ、寝息を立てている。


「ひ、平塚先生……?おーい…」


 ペチペチと平塚先生の頬を叩いても、平塚先生は目を覚まさない。


「う、嘘でしょ…」


 下手に起き上がることも出来ないこの体勢のまま、平塚先生は勝手に寝てしまった。


 しかもあたしに何かを言いかけて。


 本当にありえない。


 こんな先生、ありえない──。