ウソツキセンセイ

 それでも平塚先生は笑って返してくれる。


 その瞬間、あたしの身体は思いっきり平塚先生の方に引き寄せられる。


 引き寄せられてそのままあたしと平塚先生はベッドに倒れる。平塚先生の胸の上に、あたしは寝そべる形になってしまった。


「横田さん、どうしてくれるの。本当に頭おかしくなっちゃったじゃん」


「し、知りませんよ!そんな…!」


 平塚先生の手が、あたしの髪を優しく梳く。


 あたしは抵抗しようとするけれど、うまく身体に力が入らなくて、起き上がることができない。


「ねぇ、紅音」


「……っ!?」


「どうしたら、君は───……」