*** 「やっと終わった……」 山のように積み重なっていた実験器具をすべて洗い終えて、あたしと平塚先生は一息をつく。 「助かりました、横田さん」 「いえ…暇だったので別に」 「あ、ちょっと待ってくださいね」 濡れた手を白衣の裾でぬぐい、平塚先生はポケットの中を漁る。 「はい、どうぞ」