【完】恋する話。

「桜花はどうしたいんだよ?」

はるひこくんが優しく微笑む。

「…私、ね。わからないんだ、彼の気持ちが。」

手が震える。

「蓮くんなのか、立花くんなのか正解がどれかわからなくって…。」

「わからなくてもいいんじゃない?」

そう、はるひこくんはいった。

え?

「だって、恋愛とか難しいじゃん、直感でパーっとやっときゃさ、正解が見えるよ。」

苦しそうに笑うはるひこくんも、また。

苦い恋をしてるのかなって思った。

「はるひこくんの、好きな人はどんな子なの?」

たずねてみる。

「んー?まっすぐできれいで一途な素敵な女の子!」

と微笑む。

「そっかぁ。がんばれっ」

「ん。ありがとな。」

キラキラのえがお。

どきん、って胸が鳴った。

えっ?

なん、で。

ほっぺをつねって、意識を戻す。

「どした?」

「んーんっ!なんにもないっ」

ビックリした。

なんか胸がバクバクするから。

わたしはその場から走り去って逃げた。

〜〜〜

恋なんて楽しいもんじゃないね。

始まればいつか終わりが来る。

終わりは遠い遠い未来かもしれないし、いま、この瞬間かもしれない。

あなたはだれを、想っていますか。

だれと、笑っていますか。

どこに、いますか。

そんなこと、もうカンケーのないことだけど。

あなたには私なんてちっぽけな存在でしかなかったことが、悲しいんだ。

辛くても、苦しくても、

明日は来る。