「へぇ!ついに桜香たちも…。」

今はお昼。

昨日あったことを悠里にいうと、そうやって言った。

「その先は…?」

おそるおそる聞いてくる悠里。



その先?

「チュー以外にすることあるっけ?」

ぽかーんとした顔で言うと、

小さい声で悠里がゴニョゴニョと言う。

「ぶわぁぁ!?なっなんてことっ!?」

うわわわわわ、私、顔赤い〜っ

「私は、した、けど。さ。」

悠里が言う。

「ぶっっ、」

お茶をあやうく、吹き出しそうに。

危ない危ない。

「どんな感じなの?!」

「知りません。もう、ご飯中だよ!」

悠里はほっぺを赤くさせた。

ってか、悠里がいってきたんじゃん!

私たちはまだだよね。

昨日、ちゅーしたばっかだもん。

蓮君は優しいし。

別に横井君が優しくないわけじゃないけどね。ふふ。

「でもさ、キスってすごくドキドキするよねぇ。」

悠里が言う。

「うっ、うん!心臓止まるかと思ったよ〜!」

「あははっ、大げさな!」

笑う私たち。

「でも、お母さん公認でお付き合いっていーじゃん!」

悠里はニカっとわらう。

私はこくんっとうなづく。

「私んとこ、おとーさんだけだからさ」

悠里の目は切なげだった。

こんな時はわたしが、ね!

「悠里!私がお母さんなったげるよ!だから、もう公認だよ!」

すると、悠里は

「もー、桜香だいすき!」

といってキラッキラの可愛い笑顔で笑った。

うん、笑顔が一番!!

こうして、私たちは冬を迎えますーー。