【完】恋する話。

あのあと、美咲ちゃんがきて、「どうしたの?」って言ってくれた。

それからは、何にも起こらない。

で。今は昼休み。

いつもは4人で食べてるんだけど……

私はこわくなって、悠里と屋上で2人で食べることにした。

横井君もこのこと知ってたみたいだし。



in屋上

「はぁ……。」モグモグ。

卵焼きを頬張りながらため息。

「もう!ため息しないの!せっかくのご飯が美味しくなくなっちゃうよ。」

悠里に指摘されて私はうなだれる。

「始めてだよ。ケンカなんて…。立花君は友達だもん。」

「それを言わなきゃ。ちゃんと。」

悠里の目はいつになく真剣だった。

「言ったんだよ?けどーー「伝わってないのなら、それは言ったうちには入らないの。桜香が勝手に言っただけで、向こうに伝わらなかったら意味がないでしょう?」

悠里が私の喋るのをとめて、言う。

確かに…。その通りだ。

私、ちゃんと言ってない。

……けどね。

「無視されるのがこわいよ。」

また同じように突き放されて、今度こそ別れようとか、なったらどうしよう。

私はうつむく。

「大丈夫!上坂がそんなことするヤツだと思う?」

顔を上げると悠里がニコッといつもの可愛い笑顔で笑ってた。

私は大きく首を振り、「思わない!」
って言った。

悠里のこの笑顔に何度助けられただろうか。

本当に感謝だよ。ありがとう。

「今日、一緒に…帰ってみ、る。」

「うん!!」

お弁当を食べ終わった私たちはチャイムがなるまでゆったりしていた。