【完】恋する話。

「あ、おはよう!蓮君。」

学校の靴箱で蓮君とさっそく会ってしまった。

「おはよう。」優しい笑顔で微笑む蓮君は今日もかっこいいです。ふふ。

立花君のこと、ちゃんと言った方がいいよね。

「あ、あのね…」私が気まずそうにきりだすと、「ん?」と首を傾げる蓮君。

「立花君のことなんだけど…
立花君の大切な人が前に亡くなったんだって。だから、私ーーー「なんで?」

私が言いかけたところで蓮君は喋る。

その瞳は悲しそうで少し怒りがこもってて、こわくなった。

どくん、どくん。

「だとしても、桜香は頭を突っ込まなくていいんじゃないの?桜香がなに考えてるかわかんねぇよ。」

少し、大きな声だから他の人がチラチラとこっちをみる。

蓮君はそのままスタスタと歩いて行ってしまう。

私はそのまま立ち尽くす。

私はただ、友達として支えたいだけなのに。

怒んなくてもいいじゃん…。

好きなのは、蓮君なのにーーー。



教室。休み時間。

「ねぇ、上坂と別れたって本当!?」
「朝、ケンカしてたでしょ?」
「どうしたのー?!教えて!」

クラスの人とかいろんな女の子が集まってくる。

そして質問攻め。

「あんたらには関係ないでしょ〜!ほら、散って散って!」

悠里が追い出してくれる。

「それにしても、大変だね。」

悠里は机に頬杖をつきながら言う。

「うん…。やだよ…っ」

涙が溢れそうになって、俯く。

「…鳴海ちゃん、どしたの?」

声がした。

あ、立花君だ。

どうしよう、また蓮君に誤解されちゃうかな。

「あいつが悪いよ。普通に立花と喋りなよ。」

悠里がそう言ってくれて、私は立花君に向き合う。

「ちょっと、ね。いろいろあって。」

わたしは苦笑いしていう。

「そっか、相談ならなんでも乗るからね。がんばって!」

ニコッと微笑んで立花君はどこかへいってしまった。

よぎるのはいやなことばっかり。

このまま、しゃべれなくなって。

別れたりしないよねーーーー?