【完】恋する話。

「は、長谷部桜莉さん!?」

今日は学校の創立記念日で、休みだから悠里が家に遊びに来てるんだ。

そして、立花君のこと、長谷部桜莉さんのことも聞いてみた。

するとバッグからケータイを取り出し、写真を見せてくる。

サラサラの髪の毛がきれいで、とっても美人な人。容姿端麗、頭脳明晰、スポーツ万能な完璧な女の子なんだって。

それにしても…

この桜莉さん、ポーズを決めて、まるでモデルさんみたい。

「元モデルだよ?」

悠里が言う。

あっ…。
だろうね、こんなに美人だもん。

「確かに…、桜香にはにてるけど…ねぇぇ?」笑っていう悠里。

わかってるよ!!そんなの、桜莉さんの方が可愛いに決まってるじゃん!

「立花、桜香のこと、好きなんじゃないの?」

「んなわけ!」

あんな綺麗な顔でモテモテな人が私のことなんてね。

好きになられても困るけど。

「桜莉さん、亡くなったんだ…。
ただ、モデル業をやめただけだと思ってたんだけどなぁ。」

しぃーん…とした空気になる。

「でも、まぁいいじゃん。立花だって辛いはずだよ。友達として支えてあげなよ。」

「そうだよね。ちゃんと蓮君にも言わなきゃね。」

悠里はにぃっと満足気な笑顔で笑う。

ありがとう、悠里。