【完】恋する話。

「桜香のあほ。」

昼休み。

いつもふわふわで優しい蓮君がツンっとしている。

今日は屋上で2人で食べてるんだ。

私はお弁当のお箸をとめ、「アホって何…?」

ってきき返す。

「知らない。」ふいっと目線をそらすから、私は蓮君の真ん前にきて、じっと目を見つめる。

「ヤキモチ…です。」

見つめられて負けたのか、つぶやく。

「や、妬いたの??だれに…?」

「てんこーせーだよ!立花葵って人。」

ビシッと頭にチョップ。

いてて。

妬いてくれたんだ…。キュン。

「妬かせんな。」そのまま引き寄せられて、腕の中に。

大きい体にすっぽり包まれる。

大好きな蓮君の匂い。

なんだろ、洗剤かなぁ。香水とかつけなさそうだもんね。

蓮君の手は私の髪を撫でるように触ってる。

「サラサラだー。」

いつもの優しい笑顔で笑って言う蓮君。

「それだけは自慢だもん…。あと、蓮君と付き合ってること。」

私が蓮君の腕の中で言うと、

「ありがとう。」ってキラキラスマイルで笑う。

この笑顔に何人の人が惚れただろう。

「蓮君、モッテモテだからね!?」

私は蓮君の頬をペチペチと叩く。

「桜香の方がモテモテだよ。」

蓮君に頬をつねられる。

「い、いひゃいよ…??」

うわーん、やだ。

変顔みたいな顔だよね!?

彼氏に見られるってやだよぅ〜

そしたらね。

「かわいい。」

って、ふはって笑うの。

「ばかばか!」

やっと解放されて、私も笑う。

うん、私、やっぱり蓮君のこと

大好きだよ。