【完】恋する話。

キーンコーンカーンコーン……

担任の先生がたつ。

その横には綺麗な顔立ちの男の子。

スッとした切れ長の目。

かっこよくくずした髪形。

モデル体型でスラリとしてる。

「立花 葵でーす!」

教室がざわめく。

明るくキラキラなカレ。

多分、誰か惚れただろうな。ふふ。

じぃぃ、んんん?

私、すごく見られてる?

立花くんに。

彼は私を見て悲しげな瞳をうつした。

どくん。え?

だけど、それはほんの一瞬の事で、すぐに終わった。

立花くんは私の後ろの席になった。



ツンツン。

只今、国語の授業中。

ツンツンツン。

右肩ツンツン。

後ろからだ。

「ねぇねぇ?国語の先生セクシーだと思わない?」

ヒソヒソっと話してくる後ろの方。

そう、立花葵くんです。

確かに国語の先生は大人っぽくて綺麗だけど、わざわざ私に言わなくても…。

続いて、数学の時間。

「数学のせんせーのメガネおもろい形してんね。」

って…。はい???

全部無視してたら、

「鳴海桜香ちゃんっていうの?」

って。

「そうです!さっきからなんですかっ」

私は小声でしゃべる。

いまこの時から恋の歯車はまわりだしていたなんて誰が気づいただろうか。