振り向いたらあなたが～マクレーン家の結婚～

マクレーン家では、引っ越しの準備も大詰めになってきました。
人姉妹が協力して、やったので、引越しする５日前には、ほぼ終わりました。雇っていた使用人の大半を解雇し、３人の少数の者だけでやっていくことになりました。
大きな家財道具などは、今日の朝、馬車で新しい家に運ばれました。今は、生まれた時から住んでいたこの屋敷を掃除している所です。
マリアンヌは寂しく感じました。この屋敷は、私の家族そのもの。この家では、たくさんの思い出を作ってきたわ。
母との思い出も子の家と共にあるわ。
ロンドンは汚く、人が多くて、あまり好きじゃないと思っていたけど、いざ離れるとなると寂しいものね。
新しい土地に馴染めるかしら？スコットランドはここよりも北にあるから、寒いと聞いたけど。
末っ子のポリアンヌと四女のケイトがモップを持ってきて、マリアンヌのいる廊下を掃除し始めました。
マリアンヌはふと、やっぱりコスナー氏とちゃんと別れようと思い、訪問のお願いを書くために手紙を書こうと決めました。
そして、自室へ行き、羽ペンを持って、サラサラと書き、メイドのサリーに渡しました。