「起きたか。足はどうだ」 ダミ声なのに、心地よい声。 土方とは違う、暖かい声。 「だいぶいいよ。けど、歩くのはまだ・・・」 あの出来事から3日。 稜之助の足首はまだ熱を帯び腫れていた。 甲斐甲斐しく世話をするのは幸太郎。 あのあとゲンコツで殴られて叱られた。 けれど、心優しい人なんだと思う。 「綺麗な脚だ。」 変態じゃなければ。