確かに、部活をしていた。
『いつもどおり』に。
ただただきつい稽古。
剣道を始めてもう11年目になる。
段々と疲れで上がらなくなる腕。
軽いはずの竹刀がだんだんと重くなる。
子泣き爺が乗っているんじゃないかと思うほどに。
そんなことを考える余裕がある今日は
まだましな日。
こんな意識をほかのことへ向けられるんだから。
「休憩!・・・20分まで!」
そう号令が飛ぶ。
暑苦しい袴を今すぐ脱ぎ捨てて
ハーフパンツで稽古したい。
エアコンを面の中に付けてほしい。
そんな馬鹿げたことを考える。
道場の外へ風に当たりに出た。
外に出れば清々しいほど晴れ渡る空に
砂埃をまわせる程の風。
袴に風が入り気持ちがいい。
汗が脚を伝い落ちていく感覚が
気持ち悪い。
なぜここにいるんだろうか。
暇さえあれば自分の存在するイミを問う
自分がいる。
ーーー突風が青々しい葉を吹き上げ
さわさわと耳を震わせて
目を閉じる。
誰も答えてくれないのは当たり前のこと。
分かっている。意味なんか別にどうでもいいと。
だからこそ、
誰かに言って欲しかった。

