「りょー、先に買い物頼むな。 俺はここで売るから、絶対半時で帰って来い。」 いいな?と念を押しながら稜之助を送り出す。 稜之助は楽しそうに、子どもがはしゃぐ様に 子どもが、おもちゃに目を輝かせるように 足取り軽やかに人混みにまぎれていった。 そろそろ稜之助を独り立ちさせないと そんな思いから一人で買い物へ送り出した。 不安と胸騒ぎ。 半時でちゃんと帰ってくることを祈り 薬を売りはじめた。