「悩んでるぐらいなら、とりあえず話してみろ。」

「はい。」

「私は夢の中で古いお寺の様な建物の中で寝ていたんです。」

「ああ。」

「急に暑くなってきた様に感じて廊下に出てみると1つの部屋の周辺がすごく熱くて。」

「それで?」

「それで、何かがおかしいと思ってその部屋の襖を開けてみたんです。」

「何が起きてたんだ?」

「その部屋の中には火柱が沢山あって、
一人だけ人がいたんです。」

「何故だ?」

「理由は分かりません。でもその人は
何かを叫んでいました。炎が強すぎて聞こえませんでしたが。」