それは、深夜に差し掛かろうとし時間だった。
真っ暗な部屋にスマートフォンの
微かな明かりが広がっていた。
私は、ただひたすら楽しく電話をしていた。
画面には意中の彼の名前。
小5の時から好きで、
彼の声は聞いているだけで落ち着いて
好きだなって気持ちがどんどん
膨らんでいった私は、
勇気を振り絞って告白した。
「あのね、急に言いたくなったんだけど。…その、好き。付き合って…下さい。」
そしたら彼は、戸惑いながら、こう言った。
「そんなに好き?じゃあさ、俺を説得してみなよ。付き合ってもいいって言わせてみな。」
さすがに、私も戸惑った。
だって、振られるとか思ってたから。
でも…私の事見てくれてる、考えてくれてる。そう思うと嬉しくて、もうそっからは必死だった。
「だからね!好きなの。す…」
「いいよ。」
言い終わらないうちに彼がそういった。
「え!?」
流石に動揺を隠せなかった。
なにが起こったかんかんなくて。
「だから、付き合う。もう、気持ちわかったから。」