コンピュータ室に着き、キモチを切り換えなきゃと、自分の両頬を叩いて気合いをいれる。
ふと、隣をみると先輩がまたニコニコしながらこっちをみてて、イラッとしつつもコンピュータに電源を入れる。
反応したら負け。
さっきので学んだ。
ログインしてデスクトップを開く。
「あ、これ。」
「ん、どうしたの?」
私の呟きに反応して先輩が隣からパソコンを覗きこむ。
「あ、いえ。ただ、壁紙が。」
ある映画の宣伝の写真。
「あぁ、映画か。これ知ってる。明日公開のやつだね。」
「明日なんですか!? これ、夏ぐらいに映画化って聞いてずっと見てみたかったんです!」
「うん。ほら、ここにも書いてる。」
確かに小さく10月7日金曜日公開と書いてある。
めっちゃ、行きたい。というか、行くしかない!
原作が好きな小説でずっと気になってたのだ。
「この原作、好きな本だから日曜日行こうかと思ってるんだ。」
「え、そうなんですか。いいなぁ、私も行きたい。」
食い気味に反応してしまい、考えるよりも前に言葉が口に出ていた。
先輩は、クスリと笑うと思いもかけない提案をひとつ。

