1つの望み。 1%だけまだ可能性があるのなら。 悠也から直接話してもらうこと。 「奈々。どうするの?会う約束してたんでしょ?」 梨香がうずくまった私と同じ目線で訪ねる。 「…会う」 「いいの?大丈夫?」 梨香は否定もしなければ肯定もしない。 「うん。会って本人に直接聞く。」 「そっか。奈々がそういうなら私はそれまで応援するよ」 「梨香…ありがとう。」