「奈々!?」
梨香が私の泣き顔を見て駆け寄ってきた
「ここだと皆いるから。トイレいこ」
私の腕を引っ張り教室から連れ出してくれた
「で?航太に何いわれた?」
泣きやむまでゆっくりと私の背中をさすり続けてくれた梨香は落ち着いた私の顔をのぞき込むようにして聞いた
航太に言われたことを話すとまた涙が溢れてくる
また泣き出す私の横で梨香は私と一緒に泣いてくれた
「なんで梨香まで泣いてるの~」
「だってそんなの辛すぎるじゃん」
そうだよね。辛すぎる。
けど私バカだ。
だって最低だとは思うのに。
悠也のこと嫌いになれてない。
まだ会いたいと思ってしまう。
