その後の航太の声はほとんど聞き取ることが出来なかった ただひたすら同じ言葉が繰り返し頭の中で流れる 彼女? 1年半って? 「俺も昨日地元の友達から聞いて知ったんだ。もっと早く聞いてたら」 なんだこれ。 状況が全く理解できないまま涙だけが溢れてくる 私騙されてたの? 会いたいってなに。 『…彩音…』 あぁ、あの時のあのあやねさんは悠也の彼女なんだ。きっとそうだ。 止まらない涙を拭い私は教室へ向かった