栞は、私の両手を握りしめた。 「……真紀…言えないよ…」 泣きながら栞がそう言う。 「…私なら大丈夫だから。言って?」 しばらくの沈黙の後 栞は、話てくれた。 「落ち着いて聞いてね… 和貴が殺されたの…」 殺された…? 「…真紀が昏睡状態の時…学校に来ない和貴を心配してみんなで家に行ってみたら和貴が血まみれで…」 …夢じゃなかった。 …和貴は、あの女の子に殺された