なんだ?俺の顔をじっと見やがって。


───コイツの母親か。



「なんか熱があるみたいで…」


「えっ、愛理大丈夫なの?あたしも今、帰って来たところなの。迷惑かけちゃってゴメンね」


「……べつに」


「あの…悪いんだけど、この子の部屋が2階なの。ダイちゃんもまだ帰って来てないし、申し訳ないんだけど愛理のことを2階まで運んでもらってもいい?」


「はっ?」


「お願いっ!!あたしじゃ無理だし」


マジでありえねぇから。


だけど捨て猫のような目で母親が俺の顔を見つめてくる。