「それくらい…わかってる」 「全然わかってねぇから言ってんだろ!」 「いつもはそんなこと言わないのに、今日はどうしちゃったの?あっ、もしかして好きな子とケンカでもした?って言うか…陸って彼女いたっけ?」 美華の口端が一瞬 緩んだのを見逃さなかった。 なに笑ってんだよ? 意味わかんねぇし。 つーか、すっげぇ腹が立ってくる。 その時、俺の中で何かが壊れてた。 「俺のことなんて、全然興味ないクセに!寂しいから呼んだだけだろ?そんなに寂しいんだったら……」 ────バサッ 「……り…く?」