参考までに言っとくけど……。
俺は女の体にキョーミがある…ごくごくフツーで健全な男。
けど、美華と俺の間には──・・・
「陸、どうしたの?ボーッとしちゃって」
キッチンから美華がこっちを振り返った。
「別になんでもねぇよ」
よく考えてみれば、美華にとって
俺の存在って、一体なんなんだ?
「ウソだ。今、なんか考えてたでしょ!」
「お前こそ、なにがあったんだよ」
「それは後でいいよ。ゆっくり話す…」
突然、さっきまでの元気がどこかに消えて、声のトーンが下がった美華。
「飯とか後でいいから。先に話せよ」


