あたしは体中で…陸に“好き”を伝えた。
ようやく唇が解放されると……。
「はぁ…苦しかった。やっぱり今までの陸じゃないよ…」
「お前がいつもうるさいから、こんな雰囲気になれないだけだろ?」
「えぇ~っ!?あたしのせい?」
「他に誰がいんだよ?」
プーッと頬をいっぱい膨らましたあたしの顔を見て、陸がフッと笑う。
そんな普段 あんまり見せない顔…反則だよ。
ホントに勝手な…陸。
あたしを何年もこんなに好きにさせて 、おまけに勝手にいなくなっちゃってさ。
で、今度は勝手に帰ってきて。
いつも簡単にあたしの心をキュンとさせる。
だから、あたしは──・・・
「やっぱり…陸が大好き」
陸の首元に手を回して、つま先だちをして
────チュッ…
頬に気持ちを込めて必殺ワザを落とした。


