【 愛理:side 】


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「愛理~遅れるよ!あたし達も早く体育館行こう」


「…………」


「ちょっと!また、あんたボーッとして」


「わぁっ!?さっちゃん」


気づかないうちに、あたしの隣に頬を膨らましているさっちゃんがいて その隣にはニコニコと笑ってる龍ニくんの姿があった。


「新入生たちが体育館に入ったってさ!オレらも初日から怒られたんじゃたまんねぇし。早く行かなきゃ!」


3人で急いで体育館に向かう。


その時、一瞬だけ窓の方を振り返った…あたし。


そこに大きな満開の桜の木が見えた。



────でも……