「今日だけ…特別だからな」


それに引き寄せられるように、大きな背中に自分の体を預けると


陸におんぶされたことを思い出して、もっともっと…切なくなった。


広い背中に冷たくなった頬をくっつけると


あの日の陸の背中と同じくらい温かくて。



「ぅっ…ぅ…っ…陸……」


「…………」


「……苦しいよぉ」



こんなにも別れが悲しくて辛いなら



「ぅっ…片想いのままの方がよかった」



陸、あたし達…


このままもう2度と会えないの?