───誰だ…? インターホンのモニターに映ってるのは、30代くらいの男性だった。 「どなたですか?」 「ああ…名前、先に言わなきゃ分かんねぇか。早川大地って言います。って言うよりも、愛理の父親って言った方がわかるかな?」 「え?」 なんで、アイツの父親が俺のところに? 「少しだけ俺に時間をくれないか?どうしても君と話がしたいんだ」 戸惑いながらも、こっちを見る瞳があまりにも真剣で、玄関に行き俺はドアを開いていた。