俺と龍二が深い眠りの中にいる間に午後の授業はあっけなく終了して、あっと言う間に放課後を迎えた。 ───ってことは! パタパタパタと、急に聞こえてきた足音。 「フッ。来たぞ!」 龍二がニヤッと笑い、俺の耳元で囁くように話す。 「…………」 お前に教えてもらわなくても、知ってるっつーの。 この鈍くさそうな足音はもちろんアイツしかいない。 どこからともなく出現して、俺をめがけて一直線に ────ドンッ!!