キミに…Kiss


嬉しそうにハニかむような笑みを見せて、愛理がピンクのラッピングを開いていった。


「うわぁっ!」


箱を開けた瞬間、愛理の表情がパッと明るくなる。


それは誰が見ても幸せそうな表情で。


それを見てると俺も嬉しくてたまらないのに、今は逆に…すっげぇ苦しくなるんだ。


地上に降りるまで…あと少し。


愛理に言わなければならない言葉を思うと、さらに俺の心を痛いくらい締めつけていく。



「すごくかわいい!陸、ありがと!これ、一生…あたし大事にするから」



小さな手のひらの中で輝くペンダント。