キミに…Kiss


「ねぇ、陸……?」


「なんだよ」


「帰る前に最後のお願い聞いてくれる?あたし、どうしても陸と観覧車に乗りたいんだけど」


急にボソッと呟き、愛理が俯く。


バカやろう。


最後なんて…お前が言うなよ。


俺はグッと下唇を強く噛む。


「…………」


「えっ、陸?」


俺は無言で引っ張るように小さな手を引き、自分の顔の表情が見えないように愛理より少し前を歩いた。


そして、本当に最後のお願いになる観覧車に愛理を連れて行く。