【 陸:side 】


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愛理と別れて、外灯の明かりだけがもれる…薄暗い自分の部屋に入るなり


バタンッ…と、ベッドの上に勢いよく仰向けに倒れ込んだ。


「はぁ…くそ。なにやってんだよ…俺」


喜んで笑ってるアイツの顔を見ただけで、今は胸が痛い。


『送ってくれてありがとっ!今日はとっても嬉しかった。あんなきれいな星が見える公園にも連れて行ってくれたし…』


理由もなく、愛理をあの場所にただ連れていったんじゃない。


本当は言わなきゃいけないことがあって


あそこに連れて行ったのに、でも愛理の顔を見たら結局言い出せなかったんだ。