「もう1回だけ確認すっけど、それマジで?」


「大マジだから」


「陸の目、おかしすぎる」


龍二が俺の瞼を無理やり引き上げようとする。


「バカッ。痛てぇって!」


「確かに愛理ちゃんって、めちゃくちゃなところもあるけど、見た目はかなりかわいくね?」


「全くキョーミなし」


「じゃ、オレが立候補してみっかな?」


中学を卒業した日に開けたピアスを触りながら、なにか企んだ顔を見せる龍二。


「……勝手にしろよ」


「よーしっ!今日、早速誘ってみるわ」