キミに…Kiss


12月も半ばになると異常な寒さで、さすがにベランダで日なたぼっこもできない。


で、さっちゃんとあたしは教室の1番後ろの席で昼休みを過ごしていた。


「愛理はテンションが下がると、すぐにキャラも口調も変わるんだから!」


「だって、陸がヘンなんだもん!」


最近、陸が喋ることと言ったら、ほとんど『ああ』とか短い単語だけだし。


なにより1番気になっているのは、あたしの目を見ないことだった。


はぁ……と重たいため息を吐きながら、机に顔を伏せると


「あっ!もしかしてあれじゃない?ありがちなんだけど…」


頭の上でさっちゃんの甲高い声が響いた。


「なに?」


「ちゃんと顔を上げて聞きなさいってばっ!きっとあれよ。よくあるじゃない?でも…まさか陸くんがね~」


無理やりあたしの顔を持ち上げると、さっちゃんは口角を最上級に持ち上げてこう言った。