──────────・・・


「はぁ……。アイツと一緒にいると、すっげーエネルギーがいる。てか、俺…アイツに甘すぎねぇか?」


愛理と別れて…その夜のこと。


自分の家に帰り、ベッドの上で大の字になって寝ていた。




───トントンッ…



「陸…入るぞ」


そこへ珍しく親父が俺の部屋に入って来たんだ。


てか、いつもノックなんかしねぇクセになんなんだ?


「お前に…大事な話がある」


「え、なんだよ?急に」


俺の椅子に座り、見たこともない真面目な表情で


その直後、親父が告げた言葉に対して俺は頭の中が真っ白になった。



「なに言ってんだよ。ウソだろ…?」



それだけ言うと、親父が言った現実を受け入れることができなくて、言葉がもう出てこなくて。


ただ頭の中が真っ白になって、一瞬、さっき見たアイツの笑顔が浮かんだ。