「いっ、痛いよ。陸……」 「お前なぁ。てか、なにもないところで、どうして転ぶんだよ」 「ちがうもん。溝に……」 み…ぞ? そう言われて、愛理の足元を見ると溝にブーツの細いヒールが見事にはまっていた。 「そんなん履くからだろ」 「陸にかわいいところ、見せたかったんだもん!」 「はぁ……。どうでもいいけど。引っ張るぞ」 「くれぐれも慎重にやってよ」 くそぉ…なにが慎重にだよ。 コイツといると、手間がかかることばっかり。 その後、さらに俺の不幸は続いた。