白い手がこっちに向かって伸びてきたと思ったら、俺の頬に細い指が優しく触れていた。 「陸のほっぺた、熱いよ」 自然とお互いの視線が交わり合い…無口になった俺達。 思わずジーッとこっちを見ているその顔をかわいいかも…なんて思っていると、スローモーションのようにゆっくりと小さな顔が近づいてきて ……えっ? 頬にほんの一瞬 優しい温かさを感じた。