キミに…Kiss


「ヤダッ!!陸のこと好きだし…」


1週間振りに聞いたセリフ。


今まで耳にタコができるほど、何度も聞かされたっけ。


「陸の真似もしたいし、もっと陸と一緒にいたいし…」


それを聞いた途端、胸の中にあったモヤモヤが一気に消えていく。


恥ずかしいセリフを連発し、俺の顔を見ていつもの10倍くらい



───笑ってる愛理。



久し振りに見た明るい笑顔だった。



「てか、お前ウザすぎ」


「クスッ。テレてるんだ?」


「アホか。テレるわけねぇし…」


「ウソだ~?だって陸のここ、赤いもんっ!」