「でも、今のはただの必殺ワザじゃないもん」 確かに、みんなにチューしていたけど…今のは全然ちがう。 だって、こんなに胸がドキドキしているのははじめてだもん。 けど、恥ずかしくて本当のことは言えなかった。 「じゃ、なにが違うのか言ってみろよ!」 「それは……」 「言えないクセに」 「いっ、言えるもん!今のは『ありがとう』って気持ちが入ってるの!」 「はっ!?」