はい?
なにそれ?
「俺のことだけ…見てろよ」
「…………」
さっきから陸の言ってることが、全く理解できなくてボーッと完全に放心状態中。
まだ信じられない。
夢みたいなキスと命令系のカッコいいセリフに体も頭の中も完全にフリーズしちゃった。
だけど、おかしくない?
だって…陸には──・・・
「ちょっと待って!陸には彼女がいるじゃない!」
「なに…勝手に勘違いしてんだよ」
「……え」
勘違いって、どういうこと?
「だって…あたし、見たもん。カフェでのことも、あの人から聞いたんでしょ?」
「あれはさ……」


