キミに…Kiss


なにが起こってるの?


パニックになってるあたしに対し、手を握ったまま…陸は一言も話さない。


その間、あたしは突然握られた手に心臓の音をバクバクさせながら、頭の中で陸がさっき言った言葉の意味を探していた。




─────────・・・


連れて来られた場所は、誰もいない静かな校舎裏だった。


立ち止まると、スルッと握られた手は何事もなかったように離されて。



「えっと…陸。さっきはありがと」


「…………」


「ねぇ、聞いてもいい?さっき、陸が言ったことって…どういう意味?」


「つーか、昨日…お前さぁ。みんなの前で、すげぇ告白したんだってな?」


「えっ!?」



昨日って、まさか!