キミに…Kiss


どうして、ここにいるの?



「……り…く?」



陸があたしと裕太くんの間に立ち、鋭い瞳で裕太くんを睨みつけている。


陸があたしを助けてくれたの…?


まだ思考が追いつかない。



「りく…って、まさか あの……陸かよ?」


「……だったら?」


「お前も昔とちっとも変わってねぇじゃん。オレ…ガキの頃から、お前のことが気にいらないんだよね?いつも遠くから、オレらのことをシレッと見ててさ。愛理のことも無視してたクセに、今さらカッコつけんな!」


その瞬間、裕太くんが陸に駆け寄り、陸のネクタイを強く掴んだ。



「やっ、やめてっ!」


「その手、離せよ!バカじゃねぇの?人の気持ちなんて変わるんだよ!」