あっ、喋ってくれた!
それだけでも本当はすごく嬉しかったんだけど…あと1つ。
どうしても陸にして欲しいことがある。
それは、ずっと思ってることで──・・・
「ねぇ 陸くん。お願いだから、こっちを見てくれない?」
「見なきゃいけない理由なんてないし…」
「りっ、理由!?」
くやしいけど、そんなモノはない。
それでも、あたしはこっちを見て欲しいんだもん。
どうしたら、あたしを見てくれる?
「……陸くん」
砂場をじっと見ている陸に少しずつ近づきながら
その時、頭にアレが閃(ひらめ)いた!
────今だっ!!


